準備委員会企画

共同基調テーマ

回帰、そして飛翔 ― 人間性心理学に魅せられて ―

日本人間性心理学会第41回大会では、大会のテーマを「回帰、そして飛翔」といたしました。そのテーマのもと、ワークショップにあります人間性心理学を代表する立場(PCA、ゲシュタルト療法、フォーカシング、からだからのアプローチ、現象学)への回帰が、今後の一層の飛翔を産む契機となることを願って、この準備委員会企画をたてました。
具体的にはワークショップと同じく5つの立場の講師の先生にご登壇を頂き、「私にとっての○○」、例えばゲシュタルト療法の場合は「私にとってのゲシュタルト療法」といったテーマで、ゲシュタルト療法がいかに現在の生き方、在り様に結びついているかをお話し頂きます。そして、人間性心理学と共に生きることの意味とそこから見える今後の課題について、ご登壇頂く講師の先生や司会者を含め、そこに集った参加者全員を交えて、語り合い、分かち合う場としたいと考えています。
裏面に、本企画でご登壇頂く先生がたをご紹介しております。私たちと共に、回帰への旅をご一緒しませんか。

日本人間性心理学会第41回大会
大会準備会委員長 中西龍一

講師のご紹介

金子周平先生

司会/九州大学・日本人間性心理学会理事長

大会テーマの「回帰、そして飛翔」にありますように、本企画では多様な立場で活躍される先生方のお話の中から、それぞれの原点回帰を見出したいと思います。また人間性心理学の共通言語による対話から、飛翔の方向を発見できる時間になることを期待しつつ、司会を務めたいと思います。

野村陽子先生

PCA/協立総合病院

この度、村山正治先生、尚子先生のご紹介を頂き「私にとってのPCAGIPの魅力」についてお話させて頂く野村陽子と申します。私は、2016年から総合病院で職員のメンタルヘルスの一環として実施・継続してきたPCAGIPの魅力を、皆様に存分にお伝えしたいと今からワクワクしております。

土江正司先生

からだからのアプローチ/一心塾

フォーカシングとヨガ、そして仏教に長く興味を持って関わってきましたので、その三者は私の中で次第に理論としても行法としても一体化してきた感覚があります。たとえば筋肉とフェルトセンスの類似性、またフォーカシングが仏教に与えうる影響などについて話題提供したいと考えています。

森川友子先生

フォーカシング/九州産業大学

「私にとってのフォーカシング」を担当いたします、九州産業大学の森川友子です。大学生の頃に村山正治先生の元でフォーカシングを学び始め、以降、からだは嘘をつかない・ごまかしが効かないことに惹かれてきました。私の話を一例として、皆様の「私にとってのフォーカシング」もたくさん共有できたらと思っています。

横井紘子先生

現象学/十文字学園女子大学

保育者養成大学で、子どものこと、保育のことを学生と一緒に学び続けています。学生時代に子どもの遊びの面白さと奥深さに魅了され、「面白い」「すごい」という素朴な感動や驚きをそのままに掘り下げて言葉にしたいと這い回っていた時に、現象学に出合いました。どうぞよろしくお願いいたします。

中西龍一

ゲシュタルト療法/京都橘大学

二十歳台半ばの頃、ゲシュタルト療法に出会い、目の前で展開するcognitive changeに唯々圧倒された経験から私のゲシュタルト歴は始まります。それから幾星霜、気がつけば定年を迎える歳となっていました。その間ずっとゲシュタルトは優しかった。傍らを一緒に歩んでくれていたように思います。そんなゲシュタルトの話がしたいです。